『もらとりあむタマ子』(2013:山下敦弘)を新宿武蔵野館1にて見る。1000円、パンフレット800円。
先週11月22日にこの作品の存在を初めて知った。AKB48を卒業してから映画を見まくり一人で新橋文化劇場まで行っている前田敦子。こんな地味な作品にも出ていたのか、と応援の意味を込めて駆けつけた。
物語は秋編から始まる。東京の大学を卒業して就職もせず、実家に戻って来た坂井タマ子(前田敦子)。やもめで甲府スポーツ(甲府市にある実在の「甲府スポーツ」で撮影している)をひとりで切り盛りしている父親・坂井善次(康すおん)を手伝うわけでもなく、毎日ぐうたら生活。自分の下着も洗わせ、三度の食事も作らせ、すべて父親におんぶにだっこ。
そんなだらだらタマ子の日常が、秋から冬、そして春へと過ぎていく。大きな変化はなし。最初は、「
なんだこの女は!!」と思っていたのが、しだいに愛着を感じ、実際に可愛く見えてくる。
夏編になり、父親が再婚するかもしれない曜子(富田靖子)が登場してから、俄然、何もなかった日常が動きだし、おもしろくなる。そして、タマ子がキラキラと輝きだす。これを見せたいがために、退屈な秋、冬、春を撮ったのかと、納得。
ともあれ、前田敦子をまるごと見せてくれる魅力的な作品であった。
なお、父親に扮した康(かん)すおん、今まで見てきたはずだが、こんないい役者がいたのか、と初めて認識した。これから大いに注目していこう!!
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